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【実話】絡まった糸が解けるとき 〜8年越しに繋がった「3人の男女」の奇跡〜
定期的にお会いするたび、 その凛とした美しさに、 私はセラピストとして深い感慨を覚えていました。 しかし、運命というものは、 時に私たちが想像もつかないようなシナリオを用意しているものです。 ある日、りんさんの働く職場に、 仕事の関係で一人の男性が訪ねてきました。 製薬会社の営業担当者(MR)として現れたその男性の顔を見て、 りんさんは息を呑みました。 そこに立っていたのは、 かつての恋人・のりさんだったのです。 看護師と製薬会社の営業(MR)であれば、 偶然会うこともあるのかもしれませんが、それでも奇跡的な偶然だと感じました。 第2話でお話しした通り、 数年前に電話で過去を精算し、 「幸せになってね」と送り出した相手。 何万人もの人が暮らすこの街で、仕事を通じて偶然再会するなんて。。。 「事実は小説よりも奇なり」という言葉が、これほど似合う瞬間はありませんよね。 「……久しぶりだね」 「ああ、びっくりした。ここで働いていたんだ」 数年ぶりの再会に驚きつつも、二人は自然と言葉を交わしたそうです。 かつてのドロドロとした執着や傷つけ合いを、IHセッションとあの電話で浄化していたからこそ、二人は「仕事仲間」として、そして「過去を共有する友人」として向き合うことができたのです。 しかし、立ち話をする中で、 りんさんはのりさんの表情に、かつての彼にはなかった「影」を見つけました。 「のり、何かあったの?」 りんさんの問いに、のりさんは少し戸惑いながらも、お子さんのことを打ち明けてくれたそうです。 「実は……娘が学校に行けなくなってしまってね。不登校なんだ。 妻の めるも、そのことでずっと自分を責めて、深く思い悩んでいる。と。 きっと、苦しむ奥様や娘さんを前に、自分もまた無力感に苛まれていたのでしょう。 数年前、自分がどん底にいた時に救ってくれたIHセッション。 そして、今でも自分を支え続けてくれている、この場所。 りんさんの心に、迷いはありませんでした。 「ねえ、のり。もし奥さんが本当に限界なら、私が行っているサロンに行ってみて。 私がどうやってここまで変われたか、あなたは知っているでしょう?」と。 すでにりんさんは、 これまで越えてきたことを臆することなく、彼にも話せるようになっていたのです。 りんさんからの紹介。 それは、のりさんにとって、そして何より彼の妻であるめるさんにとって、暗闇に差し込んだ一本の光のようだったに違いありません。 数日後。 私のサロンの扉を叩いたのは、のりさんの妻・めるさん(30代半ば)でした。 夫のかつての恋人から紹介されたサロンに、現在の妻がやってくる。 一見すれば、これほど複雑で奇妙な縁はありません。 けれど、そこにはドロドロとした感情など一切なく、 ただ「大切な人を助けたい」という、純粋な祈りのような優しさだけが流れていました。 しかし、初めてお会いしためるさんの口から飛び出したのは、娘さんの不登校の悩みだけではありませんでした。 それは、彼女自身も気づいていなかった「夫婦の真実」にまつわる、 衝撃的な告白だったのです。
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著者セラピスト 石田れい子 アーカイブ
5月 2026
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